2013年6月12日水曜日

ソロモンの堕落

本日は列王記第一の11章より、ソロモンの堕落を学びました。700人の王妃としての妻と300人のそばめがいた。彼の生活はどんなものだったのか、想像もつきません。この時代、王が政略結婚をし、外国との和平を講じることはありうることであったと言い訳ができるかもしれません。そして年を取るまでは、大勢の妻達のいいなりになることもなく、その知恵によって切り盛りしていたのかもしれません。しかしソロモンのように知恵深い人であっても、晩年、彼の信仰は、堕落してしまいました。妻達に誘われて、異教の神々を礼拝するようになったと聖書は語ります。シドン人の神アシュタロテは、バアルの妻で多産と快楽の神。その神殿には神殿娼婦がいたといいます。そういう宗教に関わったということは、ソロモン自身そういう行動に身を委ねたということでしょう。またミルコム、ケモシュはいずれも人身供具を要求する戦の神。戦いに勝利するために子どもを生け贄としてささげる忌まわしい宗教でした。そういう神々に従ったということは、そういう考え方を肯定したということ。およそ神に喜ばれることとはほど遠い晩年でした。そして主はソロモンを戒めるために、彼に二度も現れたと言います。それなのにソロモンの悔い改めは一切記されていません。罪は犯したけれども即座に否を認め悔い改め罰を受けた彼の父ダビデとは大違いでした。ソロモンの罪ゆえ、栄えたイスラエル王国は、今後、分裂の憂き目を見ることになったのです。南からはエドム人ハダデが、北からはエリヤダの子レゾンが、イスラエルに敵対する勢力となり、ついにネバテの子ヤロブアムも登場し、ソロモンの死後、蜂起することになります。

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