2013年3月3日日曜日

ヤコブの梯子

本日はヤコブのはしごと題して創世記28章のメッセージをしました。欧米では雲間から太陽光が地上に注ぐ様を指してヤコブの梯子と言うそうです。その謂れが創世記28章の事件です。
兄に憎まれベエル・シェバの家を出なくてはならなくなったヤコブ。彼は母の兄ラバンの家を目指しておよそ800キロの旅にでます。彼の祖父が彼の母を嫁として連れ帰る旅は、らくだ十頭、贈り物と従者を携えての用意周到なものでしたが、ヤコブは身一つ。食べ物も着物も、旅先で神様が与えてくださると願うしか無い、心細い一人旅でした。そんな徒歩の旅、一日か二日いかないうちに、彼は神様からすばらしい夢を見せていただき、すばらしい約束の言葉をいただくのです。
神が人に夢を見せるだろうか、神が人に言葉を語りかけるだろうか。現代人はそんなことも考えるかもしれませんが、聖書の証言によると、彼が見た夢、彼が聞いた言葉は、彼の想像による産物ではありませんでした。しかし、彼は見せていただいた幻、語られた約束の言葉を信じて、長い旅路を全うすることになるのです。これが信仰の道でしょう。信じないこともできる、しかし、信じてたゆみ無く生きることもできる。
そして聖書の記録が証明していることは、ヤコブが見た夢、ヤコブが聞いた神の約束の言葉が、彼の生涯で実現しているということです。
天上と地上を結ぶはしご、そこを行き交う御使いは、神に至る道が開かれており、彼の祈りは聞かれ、答えを得、天上の恵みは降り注ぐ事を意味していました。そして地上のヤコブのかたわらに、神が共におられる。必ず父の家に連れ戻してくれる。
ヤコブは生涯の終わりをエジプトで迎えますが、ミイラにされるという丁重な扱いを受け、先祖たちの墓まで運ばれ、荘厳な葬儀を行うことになります。旅立ちの日から何年の歳月が経過したことでしょう。しかし、神の幻、神の言葉は真実でした。
そして、イエス・キリストは、この事件のおよそ2000年後、すべての信じる人の天上と地上をつなぐ梯子となって救いのみわざを成就してくださいました。信じる者には、天上と地上をつなぐ梯子が今も見えるのです。神は信じる者の祈りを聞いてくださり、答えを天から注いでくださる。私たちも信じて、自分の人生を全うさせていただきたいと願うものです。

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